No.43
2023.11.24
発熱は何度から?解熱剤の役割と
使うタイミングのポイントとは
体調を崩した時のために、解熱剤や風邪薬を常備している人も多いでしょう。そんな身近なお薬ですが、正しい使い方についてご存じですか?
本記事では、解熱剤を使うタイミングに関するアンケート結果をもとに、解熱剤の役割や使い方のポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
発熱時、体温よりも症状の程度で解熱剤の使用を決める人が35%!
皆さんは、普段熱が出た時に何℃で解熱剤を使用しますか?今回、18~45歳の男女100人に解熱剤の使用タイミングに関するアンケートを行い、以下のような結果となりました。
- 【質問】
- 解熱剤を使用するタイミングは?
■ 調査地域:全国
■ 調査対象:【性別】男女
【年齢】18歳以上45歳以下
■ 調査日:2023年06月26日~27日
■ 有効回答数:100サンプル
この結果から、35%もの人が症状の程度によって薬を使うかどうかを判断することが分かりました。続いて、体温で判断する人のうち最も多いのが38℃を超えたら飲むという「38.0~38.4℃」のグループ。それ以外にも「37.0~37.4℃」の微熱とされる段階で飲むグループが多い結果となっています。38.5℃以上で飲むという人は少なく、早めに飲んで、早く治そうという考えがあるのかもしれません。
発熱は何度から?解熱剤の役割
日本の感染症法では、37.5℃以上を「発熱」、38.0℃以上を「高熱」としています。しかし、人によって平熱は異なるため、何℃で体がつらくなるかは人それぞれです。あくまでこの定義は「目安」として覚えておきましょう。
風邪などの症状が落ち着けば、熱は次第に落ち着きます。また、解熱剤は風邪を改善するお薬ではなく、一時的に熱を下げるだけです。熱で休息が取れなかったり、食事や水分が十分に摂れなかったりした場合に、熱を一時的に下げることで楽になります。反対に、高熱でも元気があり水分・食事も十分摂れる人は、解熱剤を使う必要はありません。解熱剤の役割は、風邪などの感染症を改善するのではなく、一時的に熱を下げて症状を楽にするものと理解しておきましょう。
そう考えると、アンケート結果で多かった「症状で飲むか判断している」人は、役割を理解して使用しているということなのかもしれません。
発熱時に解熱剤を使うタイミングとポイント
解熱剤を使うタイミングとしておすすめなのは、熱が上がり切った後です。悪寒や寒気がしてこれから熱が上がりそうなときは、体が細菌やウイルスを退治するために熱を上げている最中なので、体温を無理に下げるのは逆効果です。病院でも、医師や看護師から「解熱剤は38.5℃以上を目安に使ってください」と説明を受けるケースも少なくありません。熱が上がりきって、「手足が熱い」「汗をかきはじめた」という段階で解熱剤を使用するとよいでしょう。
今後、熱が出て解熱剤を使用する際は、これらのポイントについて理解しておくと効果的な薬の使い方ができます。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
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