No.28
2021.05.20
生理中の基礎体温から分かることとは?
生理痛との関係
生理痛の悩みを解消するためには、まず体の状態をきちんと把握しておくことが大切です。そのためにも定期的な基礎体温の測定は欠かせません。しかし、実際問題として、どのぐらいの女性が基礎体温の記録を付けているのでしょうか。本記事ではアンケート結果からその実態を推測しつつ、基礎体温を測定することの重要性や基礎体温の周期と生理痛との関係などについて解説していきます。
妊娠の有無だけではない!基礎体温の周期から読みとれるさまざまな事柄
「基礎体温はいつから測り出しましたか?」という質問を100人の女性におこなったところ、結果は以下の通りでした。
- 【質問】
- 基礎体温はいつから測り出しましたか?
アンケートの結果を見てみると、20代及び30代から基礎体温を測り始めたという人が大半を占めています。問題はその理由ですが、多くの人が挙げているのが妊娠の問題です。つまり、結婚した人が妊娠しやすいタイミングや妊娠しているか否かの判断のために基礎体温を測り始めるというわけです。一方、基礎体温を測っていないという人も全体の3分の1近くを占めており、これらの人たちの多くは「基礎体温の測定が何の役に立つのかわからなかったから」「子どもを作るつもりがなかったから」といったことを理由に挙げています。以上のアンケート結果から見えてくるのは、多くの女性は子作りのために基礎体温を測り、出産を考えていない人は基礎体温を測る必要性を感じていないという事実です。
しかし、実際には基礎体温からわかることは妊娠以外にもたくさんあります。たとえば、ダイエットの効果的なタイミングが把握できるというのもその一つです。どういうことかというと、排卵から次の生理が始まるまでの高温期は体重が落ちにくく、逆に、生理終了から排卵までの低温期後半がダイエットを行うのに適しているとされているのです。また、お肌のケアを行う際にも基礎体温の測定は大いに役立ちます。生理中の低温期前半ではお肌は敏感になるため、刺激を加えるのは厳禁ですが、低温期後半になるとお肌の調子も落ち着いているので新しい化粧品を試したり、ムダ毛の処理をしたりするのにピッタリです。
さらに、基礎体温を測定することで心をコントロールしてストレスを解消する目安にもなります。同様に、生理痛と基礎体温にも密接な関係があり、基礎体温を測ることで体の状態を理解し、生理痛の原因を推測することができるようになるのです。
基礎体温の周期が乱れているときの生理痛には要注意!
基礎体温を測ることで体の状態を理解して生理痛の原因を推測できるようになれば、症状を緩和させることも可能です。ただし、基礎体温は通常の体温測定とは異なります。決められた手順で測定しないと意味がありません。まず、睡眠時間は4時間以上取り、そのうえで、目が覚めたら起き上がる前に婦人体温計を舌下にくわえて測ります。それを毎日1カ月以上行い、グラフをつけていくのです。そうすれば、体内のホルモンバランスの状態を推測することができます。
ホルモンバランスが正常であれば生理が始まると基礎体温が下がり、生理が終わって2週間後ぐらいに排卵が起きると体温が上がってくるといった具合に、低温期と高温期がきれいに分かれているはずです。こうしたケースでは生理痛自体はあっても市販の鎮痛薬で痛みが和らぎ、日常生活が普通に送れるのが一般的です。逆に、低温期と高温期の周期に乱れが生じていれば、なんらかの異常によって重い生理痛が起きる可能性が高くなります。
基礎体温の周期にはいろいろなパターンがある!タイプによって異なる生理痛の原因
基礎体温の周期が乱れると一言でいっても、その乱れ方にはいくつかのパターンがあります。たとえば、低温期はある程度安定しているのに、高温期になると基礎体温にバラツキが生じてグラフがギザギザになるタイプです。このケースでは黄体ホルモン分泌が安定していないなど、黄体機能に何らかの問題がある可能性があります。また、1周期のうちに低温期が25日以上続くといった長期低温期タイプの場合は卵胞の発育に時間がかかっていることを示しています。
さらに、本来なら12~14日が理想とされている高温期が9日以下で終わってしまう短期高温期タイプなら、まず疑うべきは黄体の機能に何らかの支障が生じて高温期を維持できなくなっている可能性です。その他には、高温期と低温期に全く分かれておらず、基礎体温が常に乱高下しているというパターンがあります。この場合は排卵が行われていない、ホルモンバランスが乱れているなど、いろいろなパターンが考えられます。このように、同じ生理痛でも原因はさまざまです。だからこそ、原因を知る手掛かりとして基礎体温の推移を毎日記録しておくことが大切なのです。
生理痛が気になる人は毎日基礎体温を測定しよう!
多くの人の認識とは異なり、基礎体温からは妊娠以外にもさまざまな情報が読みとれます。基礎体温は女性の健康のバロメーターといっても過言ではないほどです。特に、生理痛とは密接な関係があるため、気になる人は日頃から基礎体温を記録し、毎日の推移をグラフにしておくことをおすすめします。そのうえで、基礎体温の周期に乱れが見られる場合には適切な措置を取るようにしましょう。
■ 調査地域:全国
■ 調査対象:【性別】女性
■ 調査期間:2020年06月19日~2020年07月03日
■ 有効回答数:100サンプル
イブプロフェンはNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれるものの一種。生理痛の原因となるプロスタグラジンの生成を阻害。さらに子宮への移行性が高く、即効性があると言われています。
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