生理の不調は、眠くなる・腹痛・頭痛・イライラ・倦怠感など人によってさまざま。ですが、一般的にはホルモンバランスの乱れと冷えが大きな原因だと言われています。

「痛み止めを飲んだり、お腹を温めたりして不調を和らげている人は多いと思います。ただ、一時的に症状が和らいでも、根本的な改善は難しいというのが現状ではないでしょうか。

「改善しない理由として、普段の食生活や睡眠時間、生活習慣などが挙げられますが、生理痛の場合、子宮の硬さが影響しているとも考えられます」（東條さん）

―子宮に柔らかい、硬いがあるのですか？

「はい、肩が凝るように、子宮も凝ります。ホルモンバランスの乱れや冷え、ストレス、体の歪みなどによって血流が悪くなると、子宮へのホルモンの流れも悪くなります。すると、子宮が冷えて硬くなりやすく、生理痛をさらに強める場合があるんです。

子宮や周辺の筋肉の収縮により、引きつったような痛みがあるときは、実際にお腹全体をやさしくマッサージして、ふんわり柔らかな筋肉に戻してあげるとお腹の痛みを和らぐことがあるんですよ」（東條さん）

ここからは、東條さんに聞いた生理痛を和らげたいときにおすすめのマッサージ法をご紹介します。まずは、排卵日前後に感じることがある、お腹のひきつったような痛みに効果的なマッサージです。

■場所
帰来（きらい）のツボ（おへそから指5本分下、左右に指2本分）

■マッサージのやり方
（1）仰向けになって膝を立てる
（2）帰来のツボの周辺に両手を重ねて押し、人差し指・中指・薬指で硬くなっている箇所を探す
（3）押して痛みがある、硬くなっている箇所を見つけたら、重ねた指でぐーっと5秒ほど圧をかける
（4）少しずつ位置をずらしながら、痛みが和らぐまでやさしく圧迫をする

続いては、生理中の重だるい痛みに効果的なマッサージです。お腹には婦人科系に効くと言われているツボがたくさんあるので、全体的に圧をかけたり、撫でたりすることで、痛みが和らぎやすくなります。

■場所
気海（きかい）のツボ（おへそから指2本分下）
関元（かんげん）のツボ（おへそから指4本分下）
中極（ちゅうきょく）のツボ（おへそから指5本分下）

■マッサージのやり方
（1）両手を気海、関元、中極のツボのあたりに重ねて、手のひらでやさしく圧迫する>
（2）少し圧をかけながら、時計回りにお腹全体を撫でる>

東條 美紀（とうじょう みき）さん
「そこへ行けば、カラダもココロも軽くなる」そんなサロンを目指して、大阪・吹田市にリラクゼーションサロン【grace】をオープン。すべてのお客様に「今日ここへ来て良かった」と思ってもらえるよう、癒しの道を日々探求している。