No.12
2016.07.01
頭痛薬に含まれるイブプロフェンとアスピリンについて
日本人の3人から4人に1人は頭痛に悩まされていると言われています。
頭痛の時には、頭痛薬は頼もしい味方になってくれますが、含まれている有効成分によって効き目は少し変わってきます。今回は、その違いを一緒に学んでいきましょう。
イブプロフェンの効能について
イブプロフェンはもともと医療用医薬品として使用されてきましたが、病院で長年使われて副作用が少ないことから、「スイッチOTC(一般用医薬品)」と呼ばれる、市販薬に転用され薬局・薬店・ドラッグストアで購入できるようになりました。イブプロフェンは、炎症を発生させたり痛みを引き起こしたりする「プロスタグランジン」の産生を抑える働きがあります。
医療用だったため、鎮痛効果や解熱、抗炎症作用が強く、効くまでの時間も早く、副作用も比較的少ないです。しかし、薬である以上まったく副作用がないわけではないので、かゆみやめまい、ぜんそくの症状を起こす人も少数います。ぜんそくを持っている人は、医師や薬剤師によく相談して薬を選びましょう。また、なるべく空腹時は避けて服用しましょう。
アスピリン(アセチルサリチル酸)の効能について
アスピリンは頭痛や熱さましの薬として有名です。その効能はイブプロフェンと同じく、プロスタグランジンの産生を抑制します。
アスピリンは柳の樹皮に含まれる成分です。柳に痛みや熱を軽減する効果があることは古くから知られていて、紀元前の記録にも残っています。その後研究が重ねられ、19世紀に効き目があるのはアスピリン(アセチルサリチル酸)という成分だとわかり、薬になりました。
アスピリンも副作用は少ないほうなのですが、アレルギー反応を起こす人もいます。また、プロスタグランジンは胃の粘膜に作用する成分でもあるので、抑制されると胃が荒れる場合もあります。市販薬の中には、それを防ぐために胃腸を整える成分を一緒に配合した製品もあります。選ぶときには注意してみるといいでしょう。
みなさん、頭痛薬の成分について少しでもご理解頂けましたでしょうか?
成分の特長を知って、自分に合った頭痛薬が見つけられるといいですね。
胃が荒れるのを防ぐため、食後すぐにコップ1杯の水で飲むなど胃に負担を掛けない飲み方もおすすめです。
また、アレルギーや副作用が気になる方、妊娠中や妊娠の可能性がある方は、医師や薬剤師によく相談して、薬を選んでくださいね。
イブプロフェンはNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれるものの一種。生理痛の原因となるプロスタグラジンの生成を阻害。さらに子宮への移行性が高く、即効性があると言われています。
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