No.49
2024.11.25
風邪をひくと発熱するのはなぜ?
発熱の仕組みとは
風邪をひくと熱が出る方が多いでしょう。
なぜ熱が出るのか疑問に思ったことはありませんか。
風邪のときに発熱するのは、細菌やウイルスに対抗しようとする体の防御反応のためです。
本記事では、発熱の原因とメカニズムについて解説します。
最後には、発熱したときに解熱剤をどのように使うのがよいかについても紹介していますので、風邪をひいたときはぜひ参考にしてみてください。
発熱の原因
発熱の原因は、「感染によるもの」と「そうでないもの」に大きく分けられます。
発熱の多くは、細菌やウイルスなどによる感染症によって起きるためです。
感染が伴わない発熱の原因には、がんや炎症、薬、妊娠、疲労、ストレスなどが挙げられます。
今回は、主に感染による発熱について解説します。
発熱の仕組み
発熱には、体から生成される「プロスタグランジン」という物質が関わっています。
細菌やウイルスが体に入ってくると、マクロファージや好中球などの免疫細胞が炎症性サイトカインという物質を発します。
それに反応して、脳がプロスタグランジンを生成。プロスタグランジンは脳の視床下部(ししょうかぶ)という場所に作用して、体温をあげるよう体に伝令を出します。
体は視床下部からの伝令を受けて、筋肉を震わせたりして体温を上げようとするのです。
一方で、皮膚表面の血管を収縮させることで、体温を逃がさないようにもします。
一般的な解熱剤は「プロスタグランジン」が作られる過程を妨げることで発熱を抑えます。
発熱は防御反応の一つ
風邪をひくと発熱するのは、体の防御反応の一つです。
体温が上がると、細菌やウイルスなどの病原体の増殖を抑えたり、免疫反応を強くしたりする効果があります。
感染による発熱のときに、むやみに熱を下げるのは防御反応を抑えてしまうためおすすめしません。
とはいえ、高熱が出たり発熱が続いたりすると、体がだるくなったり食事や水分がとりにくくなったりして、逆に体力を消耗することがあります。
解熱剤は、防御反応を維持しつつ、体が楽になるよう使いましょう。 熱を下げることはあくまでも症状を緩和する治療です。
発熱でつらいと感じるタイミングできちんと使用してくださいね。
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