No.39
2023.03.28
寝不足が生理痛を重くするってホント?毎日の「睡眠」を見直そう
たっぷり眠った後は、肌の調子が良い! 頭がすっきりして仕事の効率がアップ!なんていう経験はありませんか? 睡眠は、健康的な体や美容にとって欠かせません。じつは、生理のときの痛みにも関係してくるのです。
睡眠不足と生理痛の深い関係
まずは、生理痛が起こる原因について見てみましょう。生理痛に深く関係しているのは、プロスタグランジンというホルモン。子宮を収縮させ、経血を体の外に押し出す働きをしています。とても大切な役割ですが、過剰に分泌されると子宮が激しく収縮するため、強い痛みを感じてしまうのです。
このプロスタグランジンの過剰分泌に関係しているのが、冷えによる血行不良。子宮や周辺の血流が滞ると子宮の動きが悪くなり、経血を体外に押し出せなくなります。そのため、プロスタグランジンをたくさん分泌させて、より強い収縮を起こそうとするので、痛みを強く感じてしまうのです。
その他、ホルモンバランスの乱れによってもプロスタグランジンの過剰分泌は起こります。その最たるものが、睡眠不足と言えるでしょう。また、睡眠不足が続くと、女性ホルモンのバランスが乱れ、場合によっては月経不順などを引き起こす可能性もあります。
心理的ストレスも生理痛の原因に
生理痛を強くするのは睡眠不足だけではありません。心理的なストレスを強く感じている場合も同様です。
仕事が忙しい、人間関係に疲れているといった日々のストレスはもちろん、転職や引っ越し、学生の場合は入学、進級など環境が大きく変わったタイミングも、ストレスが生じやすい時期。
強いストレスを感じると自律神経がうまく働かず、交感神経が優位な状態が続くようになります。常に体が緊張状態になってしまうので、血行が悪くなり、生理痛の原因となるプロスタグランジンが過剰分泌されることがあるのです。さらには、生理痛悪化だけでなく、生理が遅れたり、止まったりすることも。心の健康が体に大きく作用するのですね。
日常的に睡眠不足を防ぐ方法
睡眠が生理痛の重さにも関係してくることがわかりました。そのため、普段から質の良い睡眠を意識して、睡眠不足を防ぐことが大切です。体を温め、眠る環境を整えて、少し早めに布団に入るよう心がけましょう。
一方で、眠りたいのに生理痛が辛くて眠れない、というケースもありますよね。痛みのせいで睡眠不足になり、さらに生理痛がひどくなるといった悪循環は避けたいもの。そんなときは、我慢せずに鎮痛剤を服用することが一番です。できるだけ体を冷やさないようにして、心身ともにリラックスできる環境でゆっくりと休息をとりましょう。
また、眠れないほどひどい生理痛が毎回起こる場合は、何らかの病気が隠れている可能性があります。躊躇せず、婦人科を訪ねてくださいね。
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