No.38
2023.01.23
生理痛は予防・緩和できる!次の生理を快適に過ごすためのコツ
毎回生理が来る中で、「先月はあまり生理痛がなかった」「今月はすごく体調が悪かった」などの変化を感じている人はいませんか?じつは、生理日以外の過ごし方が、次の生理のときの体調を左右することがあるんです。
一ヶ月の過ごし方が次の生理に影響する
「生理痛がひどいとき、どのように過ごすと痛みが和らぐか」という点について意識している人は、きっと多いはず。では、生理以外の日の過ごし方についてはどうでしょうか?
女性の体は、生理が終わったらすぐに次の排卵に向けて体内を整えていきます。このとき重要となるのが、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンのバランス。排卵日を境に、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が入れ替わり、約28日間のリズムで変動を繰り返しています。
さらに、生理痛の痛みの強さに深い関わりがあるのが、プロスタグランジンという物質。子宮を収縮させて経血の排出を促すために子宮内膜から分泌されるのですが、この物質が過剰に分泌されると、子宮の収縮活動が活発になり、生理痛が強くなると言われています。
女性の体はとってもデリケート。これらのホルモンバランスや分泌量は、生理中だけではなく、むしろ生理以外の時期をどのように過ごしたかによって大きな影響を受けるのです。
生理痛を緩和する5つのコツ
では、具体的にはどのようなことを意識したらいいのでしょうか?
十分な睡眠&休息をとる
睡眠は、健康な体と心を維持するための要です。生理痛に関しても同様で、睡眠不足になると、脳の視床下部から出る女性ホルモンの分泌に関する司令が異常をきたし、ホルモンバランスが崩れる原因に。
これは睡眠の時間だけでなく、質も重要です。長時間寝ているから大丈夫だと思っていても、途中で何度も目覚めたり、布団に入ってからなかなか寝付けなかったり、朝スッキリと目覚めることができなかったりする場合は、睡眠の質が良くない証拠。寝室周りの環境を整え、日中に眠気で悩まされない程度には睡眠の質と時間を確保して休息をとりましょう。
ストレスを溜めない
ストレスは、自律神経に悪影響を及ぼします。自律神経が乱れると血管が収縮し、血行不良の原因に。血液の流れが滞ることで、体中の臓器に必要な血液が届きにくくなり、当然、子宮の血行も悪くなります。すると、経血の排出が滞り、プロスタグランジンが過剰に分泌されるため、強い生理痛を引き起こす原因となってしまうのです。
この悪循環を断ち切るには、ストレスを溜めない生活を送ることが一番。好きなことをする時間を確保するなど、自分なりのストレス発散法をいくつか用意しておくことが大切です。
体を冷やさない
冷えは女性の体の大敵です。体が冷えると血行不良となり、プロスタグランジンの過剰分泌の原因となって生理痛の悪化に繋がります。生理中はもちろん、生理時以外でも体を冷やさないように意識することが、生理痛緩和の近道。
入浴時は湯船にできるだけ浸かる。冷たい食べ物、飲み物を摂りすぎない。エアコンが効きすぎた部屋に長時間いることを避ける。日々の小さな意識が、冷え防止へと繋がります。
軽い運動を心がける
運動で体を動かすと、血液の流れが促進され、冷えの予防にもなります。とは言え、ジムでハードな運動をする必要はありません。日常生活の中で自然に取り入れられる程度の運動で十分。エレベーターやエスカレーターより階段を選ぶ、お料理中はつま先立ちを維持する、寝る前にはストレッチをする……できることから実行していきましょう。運動とあわせて、マッサージやツボ押しもおすすめです。
朝食を食べる
食事をしっかり摂ることも、生理痛の有無に影響します。意識的にバランスのよいメニューを選び、甘いものやアルコールはほどほどに。また、毎日朝食を食べている人の方が、そうでない人よりも生理痛が軽い傾向があるという調査結果もあります。できるだけ朝食をとるように意識しましょう。
我慢できないほどの痛みは、迷わず病院へ
こうして見てみると、生理痛の予防・緩和のためには、規則正しい生活と冷え予防が不可欠だということがわかります。今回ご紹介した5つすべてを実行することが難しければ、どれかひとつからでも構いません。ぜひ意識してみてくださいね。
また、どんなに生活習慣に気をつけていても、生理痛がツライときもあります。そんなときは、鎮痛剤を上手に利用することをおすすめします。なお、我慢できないほどの痛みが続くときは、子宮内膜症や子宮筋腫など、なにか病気が隠れている可能性もあるので、迷わず婦人科で診てもらいましょう。
毎日の小さな積み重ねが、生理時をハッピーに過ごせるカギになるかもしれません。生理時以外の生活も見直して、毎月の生理を快適に過ごせますように。
イブプロフェンはNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)と呼ばれるものの一種。生理痛の原因となるプロスタグラジンの生成を阻害。さらに子宮への移行性が高く、即効性があると言われています。
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