No.44
2024.01.29
PMSで頭痛と吐き気が起こる原因は?
女性であれば、毎月の生理のころに訪れるPMS(月経前症候群)に悩まされている方も多いでしょう。症状がない人や男性からは理解を得られないケースも多いですが、当事者にとってはつらいものです。
本記事では、PMSによる頭痛と吐き気についてご紹介します。対処方法についても解説するため、お悩みの方は参考にしてください。
PMS(月経前症候群)とは?
PMSとは、生理前の約3~10日間続く精神的・身体的症状のことで、生理が始まると改善・消失します。
PMSを引き起こす原因には女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。まだはっきりと解明されてはいませんが、女性ホルモンが急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質が異常を引き起こしPMSにつながると考えられています。症状例は以下のとおりです。
・精神神経症状
情緒不安定・イライラ・抑うつ・不安・眠気・集中力の低下・睡眠障害 など
・身体的症状
腹痛・頭痛・吐き気・腰痛・むくみ・お腹の張り・乳房の張り など
日本では、月経のある女性の約7~8割が生理前に何らかの症状を感じています。この数字から、普段通り通学・通勤をしていても、不調を抱えている女性が多いことが分かります。
PMSで頭痛・吐き気が起こるのはなぜ?
PMSの症状は数多くあり、人によって特徴はさまざまです。ここでは「頭痛」「吐き気」の2つについて、詳しく紹介します。
生理前の頭痛は、女性ホルモンの1つエストロゲンが急激に減ることが原因とされています。エストロゲンが減少すると、セロトニンという脳内物質も減少します。このセロトニンは血管収縮作用があり、分泌量が減ると脳内の血管を拡張させて、頭痛が起こりやすくなるのです。また、生理前の頭痛は、長期間症状が続き、痛みが強い特徴があります。
生理前の吐き気は、プロスタグランジンという子宮収縮作用のある物質が関係しています。プロスタグランジンは、生理中の経血を排出するためには欠かせません。しかし、子宮の収縮以外にも、胃や腸を収縮させるため、胃や腸が締め付けられて吐き気が起こることがあります。
PMSでつらい頭痛・吐き気への対処方法
PMSの治療には、薬を使わずに生活習慣などを見直す方法と、薬による治療方法(排卵抑制療法・漢方療法・対症療法)があります。PMSが起こる頻度や程度に合わせて、自分に合った方法を医師と一緒に話し合いながら決めるとよいでしょう。
また、対症療法はPMSの根本的な治療ではなく、出ている症状を抑える治療方法です。頭痛や吐き気がある場合は、鎮痛剤・吐き気止め・抗不安薬などを処方されることが多いでしょう。
市販薬でも生理前の頭痛などの症状を緩和するお薬があります。病院に行くほどでもないけどつらい、今月だけ症状が重いなどの場合は、市販薬を頼るのもよいでしょう。ただし、毎月PMSがつらい、日常生活に支障が出ている場合には、医療機関の受診をおすすめします。
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